薄毛に効果的な治療薬

薄毛に効果的な治療薬
目次

薄毛には効果的な治療薬がある

薄毛に悩んで人生を楽しめていない方や、これから育毛にチャレンジしたいけど、どのように育毛を始めていこうか悩んでいる方にむけて、薄毛の対策については、様々な情報があり、様々な商品が出回っておりますが、効果が検証され証明されている改善策はあります。それは、これから紹介する日本皮膚科学会に推奨されている治療薬です。

それは、脱毛を抑制するタイプのフィナステリド(プロペシア)デュタステリド(ザガーロ)と、発毛を誘発するタイプのミノキシジルです。これらは効果が実証されています。ただ、使用する種類や使い方についてそれぞれ違いがありますので、実体験を用いて説明していきます。

治療薬に気付くまでの様々なチャレンジは無駄だった

これは、私自身の薄毛が始まって以来、だれよりも様々なことを調べてきて、食事、運動、睡眠、育毛剤、精一杯チャレンジしてきました。ただ、それだけでは薄毛を止めることができませんでした。

そのただ一つの原因は、私には薄毛の遺伝子があったということです。これに気付かない場合には、一生報われない無駄な日々を過ごすことになります。

その間に失ったことは、時間です。時間を失うということは、髪を失うこと、そして、髪を再生する時間を失うことということです。それは、薄毛にとってはとても致命的であり、二度と生えてこない髪もあるかもしれません。ぜひ、いま髪で悩んでいる方がいるのなら、辛い思いをしている方がいるのなら、選択を間違わないで下さい。遠回りして気付いた私の情報で、近道で効果を発揮してください。

2つのパターンによる薄毛の原因

ではどうして薄毛になってしまうのでしょうか。

①薄毛遺伝子をもっていないで薄毛が発症したパターン

1つ目は遺伝子をもっていないで発症したパターン

薄毛にはもともと薄毛の遺伝子が存在していないで、薄毛になった場合はサプリや育毛剤で、改善できるかもしれません。

たとえば生活習慣によるもので、栄養不足や血行不良によるものです。この場合であれば、生活習慣を改善して、育毛剤やサプリ等で改善できることもあります。

  • 生活習慣によるもので、栄養不足、血行不良による原因
  • 乾燥や紫外線によるダーメジで頭皮環境を悪化させた原因

これらは、遺伝子によるものではなく、日常の生活スタイルが薄毛という症状で表れてしまっています。

こちらについては、その生活を改善する努力や予防をすることで、薄毛が改善することがあり、進行を止めることができることがあります。

この改善方法については別にご紹介いたします。

2つ目は遺伝子が原因で発症したパターン

ただ、遺伝による薄毛の発症では、これらサプリや育毛剤では根本の原因を解決していません。なので、効果的な対策を行う必要があります。

②遺伝子が原因で発症したパターン

こちらについては、薄毛遺伝子が原因で発症してしまいます。

そしてこれは、食事、サプリ、運動、睡眠といったことを改善しても進行を止めることはできません。やみくもに行っても、状況が悪化していく一方です。

それは、薄毛の根本原因である脱毛酵素が存在しているからです。

1.遺伝による男性ホルモンと脱毛酵素の合体

薄毛遺伝子である5αリダクターゼという脱毛酵素が頭皮に存在していることが薄毛の原因となります。

男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼという脱毛酵素と結びつくことにより強力な男性ホルモンになってしまうことです。

この強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンという物質ができてしまいます。

ということは、

この酵素を持っている人で男性ホルモンが強い場合に薄毛になってしまうということです。なので、ただ男性ホルモンがあるだけでは薄毛にはなりません。

2.脱毛酵素の存在場所

この酵素が存在する場所が、頭皮の脱毛部分です。人により、詳細な存在場所は違いますが、おおよそ前頭部や頭頂部に多く存在します。だから、伸びる部分の横側や後側とは違い、前頭部や頭頂部部分の髪が抜けてしまいまうというわけです。

強力な男性ホルモンをつくる脱毛酵素5αリダクターゼは2種類存在する。

Ⅰ型:後頭部と側頭部の皮脂線

Ⅱ型:前頭部、頭頂部の毛乳頭

これらが存在する量や場所により薄毛進行に違いがでてきます。

3.合体型協力男性ホルモンの攻撃

このジヒドロテストステロンが髪の毛を作りだす毛乳頭を攻撃してしまうことで、髪が成長できずに抜けてしまい、これを繰り返すことで、成長期が短くなり、いずれ髪が細くなり、いずれ生えなくなります。これが俗によく言われている、ヘアサイクルの乱れです。

4.そのままでは攻撃に負けてしまう….

この強力男性ホルモンは、通常の生活では対抗できない強い力をもっています。なので抜け毛の原因である、この酵素の働きを防ぐことで強力な男性ホルモンの発生させないことが、抜け毛を防ぐためには最も効果的であります。そして、攻撃されて弱ってしまった毛根を再び元気にさせることも必要になります。

それには、いち早く取り組むことが必要になり、最短で効果を発揮しなければなりません。さもないと、いまの状態がどんどん悪化してしまいますので、今まだがんばってくれいる毛根が時間が経てば経つほど弱っていってしまいます。

それには、薬による治療が一番効果的でしかも最短に実感できます。

5.間違った対策で髪以外に失うもの

もう一つ重要になるのが、遠回りすることで無駄なお金を沢山かけてしまいます。効果のないことをやっていてはいつまでも散財している状態です。なので、改善するはずの「時」を失うことは、髪とお金を失うことです。これを避けるためには、「選択」がとても重要になります。

もうひとつ大事なことは、自分の気持ちです。

かなりおおざっぱな言い方ですが、人の根底にあるものでそれは、その時その時で言い方は変わりますが、プライドや自信やモチベーションやそのような芯みたいなものが失われます。(一時的なものであればいいのですが)

自分の薄毛の状況を把握して今すぐ対策しましょう

ただ、どちらかででるというわけではなく、2パターンが合わさった場合には進行がさらに増してしまいますのでぜひご注意を!自分がどのパターンがまずは原因を探って下さい。

そこには、見極めが本当に重要になります。自分を一番知っているのは自分以外ありえません。そこでチェクリストで自分の今状況を把握するということが重要です。薄毛はまってはくれません。

自分の状況を知らない方は、まずセルフチェックをしてみましょう。

効果的な治療薬の2種類

抑制型:脱毛指令を阻害する治療薬(フィナステリド・デュタステリド)

これ以上の薄毛の進行を止めながら、今ある髪の成長させる方法

脱毛の原因となる、脱毛酵素のジヒドロテストステロンの発生を抑えることで抜け毛を予防する効果があります。

髪の成長の源である毛根にある毛乳頭への、脱毛酵素による攻撃を抑制することで、健やかな髪が育つ環境をつくります。こうすることで髪の成長サイクルの中の休止の状態をなくして、髪の成長サイクルを満期にしてしっかり育たせます。

また、休止の状態が続くことで、いずれ髪が生えなくなるということを防ぎます。薬の投与以降から、本来の髪の成長をさせることができますので、髪の量を維持することができる。

脱毛を抑制し、本来の自分の髪を成長させて薄毛を対策するという薬です。

活性型:発毛を活性化させる治療薬(ミノキシジル)

発毛するには、毛根による活動が必要になります。

毛根にある毛乳頭細胞が、毛母細胞へ必要な養分をおくり、毛母細胞による細胞分裂を行わせます。

この細胞分裂でケラチンというタンパク質を生成し、これ繰り返し行うことで集合して角質化することで、髪の毛という形で頭皮から表れます。

この髪の毛の元となる毛母細胞を、治療薬により刺激して細胞分裂を活性化させることを強制的に行います。

治療薬の選び方

薄毛初期に行う治療(現状維持、緩やかな改善を目指す方はこれ) 抑制型の治療薬(フィナステリド・デュタステリド)のみを使用する

抜け毛が気になってきた場合に使用した方が良い。また、生活習慣やサプリ等で改善しなかった場合には、早めにこちらに変えた方がよい。

髪が生えるが、成長しないで短い状態で抜ける。または、髪の毛が細くなったなど、成長サイクルに異常がある場合に効果が表れます。すでに脱毛している場合の発毛には期待しない方がよい。毛包が存在し毛母細胞が髪を生成できる場合には髪が頭皮から現れる可能性もある。

また、脱毛の進行にも違いがあります。それは脱毛酵素である5αリダクターゼには2種類存在しており、Ⅰ、Ⅱ型の影響により違いが発生します。ただ、薄毛の原因には、Ⅱ型の影響が強いため、これから紹介するⅡ種類の薬は、どちらにもⅡ型を阻害する効果がある薬となっています。

M字や頭頂部が薄毛の場合や進行が速い場合はⅡ型

Ⅱ型の脱毛酵素が作用している状態です。Ⅱ型とは、体内で生産されるジヒドロテストステロンの約70%を占めており、主に前頭部や頭頂部の毛乳頭に多く存在しているため、その部分の脱毛を作用させますので、この部分が進行している方はⅡ型が作用していると思われます。

頭皮がべたつきが多い薄毛の場合はⅠ型

Ⅰ型とは、体内で生産されるジヒドロテストステロンの約30%を占めており、主に側頭部や後頭部に存在しています。また、皮脂線に多く存在しているため、頭皮が脂っぽいという方はⅠ型が作用していると思われます。

ただ、ここでの注意点は、Ⅰ型Ⅱ型のどちらかのタイプというように、明確に分類できるわけではなく、あくまでⅠ型がおおく存在しているがⅡ型も存在する、もしくはⅠ型は少なくⅡ型がおおく存在しているなどと捉えた方がいいです。

Ⅱ型のみ作用する治療薬:フィナステリド(販売名 プロペシア)

日本皮膚科学会の推奨度:行うよう強く勧める

男性ホルモンであるテストステロンをより強力なジヒドロテストステロンに変換させる強力な男性ホルモンである5αリダクターゼのに対する阻害剤である。

Ⅰ型Ⅱ型の両方に作用にする:デュタステリド(販売名 ザガーロ)

日本皮膚科学会の推奨度:行うよう強く勧める

テストステロンをより強力なジヒドロテストステロンに変換するI型、Ⅱ型の両者に対する5αリダクターゼに対する阻害剤である。

おおよその脱毛の原因となるⅡ型を阻害する薬ですが、Ⅰ型にも脱毛作用があるため、Ⅰ型も防ぐことも重要になります。

デュタステリドはⅠ型Ⅱ型の両者に作用するため、フィナステリドで効果がなかった場合には、Ⅰ型で脱毛しているという場合があります。

なおⅠ型のみの治療薬というものは2020年8月現在はありません。

また、脱毛阻害型には、髪を太くする作用もあります。

毛乳頭細胞が成長することで育毛促進因子FGF-7が生産され髪が太くなる。

薄毛部には、このFGF7が減少しており、脱毛酵素の影響を受けているとみられています。なので、脱毛酵素を阻害すると、毛乳頭細胞が成長できるため、髪が太く育つため、見た目にも違いが表れます。

抜け毛が進行してしまったり、すぐに発毛を実感させたい方には 発毛活性型(ミノキシジル)+脱毛抑制型を使用する

抑制型の脱毛指令を阻害する治療薬(フィナステリド・デュタステリド)に加えて、発毛を活性させる治療薬(ミノキシジル)を使用することをお勧めします。

このミノキシジルは、言わずと知れた育毛の治療薬です。

これは強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンによる作用で成長期から脱毛期となってしまった毛根の血管は、次第に収縮してしまい、成長に必要な栄養を届けることができなくなります。

そこで、この治療薬を投入することで

成長サイクルが休止期となっている毛乳頭への血流を活性させ毛母細胞へ栄養を促進させ、のちの頭皮から生える髪の毛となる毛母細胞の細胞分裂を活性化させます。成長できない毛や、脱毛箇所の発毛に効果があります。また、毛母細胞の死滅を抑制し、成長期から後退期、脱毛期となってしまうことも予防します。

ただ、こちらの効果は、毛包(毛乳頭そして毛母細胞がある組織)が存在する場合に発毛効果が発揮されます。なので、脱毛期の状態のまま放置しているといずれ生えなくなってしまいます。

これには頭皮に直接塗るタイプの外用薬と、血液により頭皮に効果が表れる内服タイプがある。

外用薬タイプ(液体タイプ)

日本皮膚科学会の推奨度:行うよう強く勧める

外用薬は気になる部分に直接塗れるため、まだ症状が部分的な場合にも開始することができます。早い段階で使用すると、少量で済ますこともできるので、薬のコストを抑えることができます。

また塗布するというのが手間ということや、髪が少しベタっとしてしまうということもあります。処方は朝、晩となっていますが、お風呂あがりだけにする等の対策をしましょう。

内服薬タイプ

日本皮膚科学会の推奨度:行うべきではない

これは、血液を通して頭皮に運ぶため、頭皮の薄毛が広範囲の場合に効果があります。なので部分的ということはできません。

また、内服なので、毎日決まった量を処方しないといけないためコストは一定になります。

ただ、この誘発タイプの薬のみでは、発毛した毛髪を維持することはできないといわれています。それは、脱毛酵素が存在している場合には、その攻撃により再度脱毛してしまいます。もともと、脱毛した場所ですので、脱毛指令を防ぎながら、治療薬を続ける必要があります。

また、治療薬で生えた髪にたいして、外用を中止した場合にも毛髪を維持することができないともいわれています。強制的に栄養を送っていることが原因であるとおもいます。

ここまで治療薬の選び方をご紹介してきました。基本の知識を入れつつ、実際には、自分の髪にはどのような方法で、髪を発毛、維持していく方法を自分で試してみる価値があると思います。

治療薬の効果がでるまで

抑制型の2種類は緩やかな効果

酵素の働きを抑えて、本来のヘアサイクルに戻すことで、髪を維持していくということを目的としていますので、本来の毛量に戻るということは、その分時間もかかってしまいます。

これまで頭皮から現れてすぐ抜けたり、頭皮から現れる前に無くなっていたたところが、抜けずに成長していくことで、実際の効果としては、個人差を含めて最低でも半年~一年をみなければいけない。そこからは、自分の成長サイクル(年齢により異なります)に合わせて、毛量が維持していきます。ゆるやかに右肩上がりで上昇して本来の自分の髪へ戻るイメージです。

ここでは、Ⅰ型のみのフィナステリド(プロペシア)は、薄毛もまだ初期の場合がおおいため、より効果の高いⅠ型Ⅱ型に作用するデュタリストを詳しく説明しております。

フィナステリド(プロペシア)

日本皮膚科学会が毛髪化学研究会の共同事業として発表した男性型および女性型脱毛診療ガイドライン2017年版によると

1mgを毎日処方し48週間のランダム化比較試験では、58%が軽度改善した。さらに2年間では68%、さらには3年では78%の改善症例が認められている

デュタステリド(ザガーロ)

男性型および女性型脱毛診療ガイドライン2017年版によると

デュタステリド0.5mgでの国内の試験において52週の試験において1平方センチでは30μm以上の非軟毛数13.5/㎠,硬毛数15.2/㎠の6.5㎚増加した。

国際臨床試験において、917名の男性被験者を対象とした6ヶ月では、フィナステリド1mgとデュタステリド0.5mgはデュタステリドの方が全毛髪数及び毛直径の増加は優れている。ただ、60μmの硬毛数は有意な差はなし。

インタビューフォーム(グラクソスミスクライン2017年12月改訂)

378例外国人対象、4用量(0.05mg、0.1mg、0.5mg、2.5mg)

において試験を実施した結果。

12週時(約3ヶ月)、24週時(約6ヶ月)

毛髪数(頭頂部0.79平方センチ内):すべてのデュタステリド投与群で増加した。増加量については、用量の増加とともに増えた。

頭頂部:全実薬投薬群で有意な改善がみられた。

前頭部:0.05㎎除く全てで有意な改善がみられた。

患者自身による評価:24週間の評価では頭頂部の脱毛は有意に改善した。

症状の改善度:投薬まえの進行具合がレベル3の人であったが、24週間時でもレベル3の割合は0.05mg90%,0.1mg群が78%、0.5mgが58%、0.5mg群が77%という推移をした。その他の人はレベル1~2へと改善した。

917例(日本人200人)

24週の頭頂部:直径2.54cm円内における変化量は0.1mgで63.0、0.5mgで89.6と有意な改善がした。またフィナステリドの56.5に対しても有意である。1.13㎝円内でも有意に増加した。

24週時の2.54㎝円内における硬毛数(60ナノメート以上の毛髪):デュタステリド0.1mg0.5mgにおいては有意に増加した。フィナステリド群との比較では有意な差はなかった。

24週時の発毛:0.1mg0.5mgでは有意な発毛の改善が示された。0.5mgではフィナステリドに対しては前頭部の全体が高い改善を示した。頭頂部では示されなかった。

24週時の治験責任医師の評価では、デュタステリド0.1mg0.5mgはフィナステリド群はプラセボ群と比べて統計学的に有意に高かった。ただ、デュタステリド群とフィナステリド群では統計学的な差はなかった。12週時では前頭部全体ではデュタステリド0.1mg0.5mgはフィナステリド群は統計学的に有意な改善をしたが、頭頂部全体ではデュタステリド0.5mg群のみが有意な発毛改善をした。

これらの効果をみるだけでも、薄毛への対策として、立証されており、かなり勇気づけられますよね。

実際の効果には個人差があるとのことですが、効果については最低6ヶ月という時間がかかってしまうのも事実です。なので、いち早く取り組んでいくということがやはり大切になってきます。

発毛活性型であるミノキシジルは効果がでやすい(抑制型と併用の場合)

髪を育てる毛母細胞を活性化させることで、酵素で弱ってしまった毛母細胞を活性化させることで、髪の成長をさせます。休止期(3~4か月)に作用し、発毛を整えて、いまの成長が一旦終えてからの場合もある(初期脱毛)ということもあります。髪の毛の成長については、毛乳頭からの栄養が毛母細胞へ運ばれ、毛母細胞の細胞分裂し角質化した毛髪が頭皮から出るまでには、約2か月かかる。頭皮から髪が表れてからの成長については、1ヵ月で約1㎝であります。なので、実際の効果については、半年を見た方が良いです。では具体的に説明していきます。

外用薬タイプ

臨床試験時(詳細は下記に記載)においては、24週(約6ヶ月)の判定で効果が表れています。インターネットの情報によると早い人で約2~3か月で発毛する人もいるという情報もあります。実際に外用薬を使用ましたが、私の場合は2か月で毛がなかった部分が発毛しました。(デュタステリドと併用しています)

男性型および女性型脱毛診療ガイドライン2017年版によると

300名を対象とした観察期間24週では、脱毛部1㎠では

ミノキシジル液1%では約21.2本の増加。ミノキシジル5%では約26.4本の増加をしているという結果もあるので効果は立証済み。

また、このガイドラインによるとミノキシジルの発毛に関しては高い水準の根拠があるので外用については強く勧めると記載されています。

とても心強いですよね。

デュタステリドでは発毛できない部分がある場合にはこちらを併用し使用して発毛をさせるという方法もできます。

こちらの効果は毛母細胞がある場合には発毛効果が発揮されます。ただ、薬を塗っている部分だけということになり、また、抜け毛指令がでてしまうとせっかく生えた髪もまた抜けてしまいます。なので、使用にあたっては、脱毛抑制型の治療薬と併用して行います。

この方法が最短で発毛を実感できるとされています。もちろん個人差はありますが、抜け毛を防ぐこととと発毛を促進させることで見た目の印象も大きく変わってきます。

内服薬タイプ

男性型および女性型脱毛診療ガイドライン2017年版によると

こちらについては、高血圧の降圧剤として開発されたが本邦では許可されていない。また男性型脱毛症としても許可されている国はない。

以上にように、検証が十分にされておらず危険性が証明されていないことから使用については行わないよう勧められております。

こちらについては、今後臨床試験が行われるのを期待して、副作用と効果について詳しく検証されてから行う方が良いと思われます。現在使用している方は、医師の指示のもと経過を観察しながら、適切に行って下さい。

薬の副作用が怖い

抑制型フィナステリド

性欲減退、勃起機能障害、肝機能障害があげられます。

MSDプロペシアインタビューフォームによると

臨床試験においては276例中のうち4.3%報告させている。主な内容としては、2.5%が生殖器によるものでそのうちリピドー減退1.1%勃起不全が0.7%となっている。消火器系は1.2%下痢、医不快感や鼓腸となっている。

使用後成績では943例のうちに0.2%リピドー減退、0.2%で肝機能障害となっている。

男性型および女性型脱毛診療ガイドライン2017年版によると

374名1mgでは2年間の試験においては性機能に関する副作用はない。

前立腺癌のマーカーである血清PSA濃度が50%低下することが示された。これにより前立腺癌診断の際には2倍の値を目安として評価する

まれに肝機能障害も発生するといいわれいるが確率を示しているものはない。

抑制型デュタステリド

インタビューフォーム(グラクソスミスクライン2017年12月改訂)

国際共同試験によると557例中17.1%に副作用が報告された内、勃起不全4.3% リビドー減退3.9% 精液量減少1.3%

そのうち日本人は120例中11.7%に副作用が報告された。勃起不全5% リビドー減退5.8% 射精障害1.7%

国内長期試験において、120例中20例(16.7%)に副作用が表れた。その主なものは、勃起不全10.8%、リビドー減退8.3%、射精障害4.2%

重大な副作用として、フィナステリドと同様に

肝機能障害、黄疸:

AST(GOT)、ALT(GPT)、ビリルビン上昇を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切に行うこと。と記載しています。

活性型ミノキシジル

外用薬

休止期の毛包が成長期に再び移ることで、新しい毛が古い毛が押し出すためおきるため、初期脱毛がおきることがある。

また、皮膚の炎症などの皮膚症状が濃度5%で6%の割合で発症。濃度2%では2%で発症している。(男性型および女性型脱毛診療ガイドライン2017年版より)

内服薬

副作用については、

多毛症以外の報告は少ないが、検証が十分にされていないためである。

内服薬の添付文章中の市販調査欄には、

胸痛、心拍数増加、動機、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみや体重増加などの重大な心血管系障害生じると記載がある。

治療薬についてまとめ

髪の正常なヘアサイクルは、男性では、5年間成長し続け、新しい毛に生え変わります。もちろん、すべての髪が同時に生え変わるわけではなく、一本一本別々な周期で訪れるため、全体的な毛量が保たれます。

1本の毛の成長については、毛乳頭からの栄養が毛母細胞へ運ばれ、毛母細胞の細胞分裂し角質化した毛髪が頭皮から出るまでには、約2か月かかる。頭皮から髪が表れてからの成長については、1ヵ月で約1㎝であります。

AGAの場合は、はやめの対策がやはり効果的

AGAの方の場合は、数か月または数週間で抜けてしまいます。なので、毛が十分に育つ前に抜けていってしまうため、毛量がいつまでもありません。また、その状態を放置していると、毛が頭皮から現れるまえに、抜けてしまい、いずれそこから生えなくなります。

現在生えている髪が健やかに育つことが髪が太く長く育つことに必要になります。

その為には、成長を妨げる原因を薬で抑えて、髪の毛を成長を促します。

これがいま現在で最も効果が検証されている育毛方法と発毛方法です。

今できることは、嘆くことではなく、動くことです。

効果が表れるまでには、半年は見ないといけません。

その間に遅れれば遅れるほど、髪の毛は脱毛指令により、細く弱くなり、抜けてしまいます。そこには、2度と生えてこなくなる箇所も増えていくかもしれません。

間違いない事実は、なにもしなければ抜けてしまうということです。

さぁ一緒にがんばりましょう。